腕時計の日常のお手入れ

使った後に確認したい汚れと水分

時計を使った後は、汗、水分、ほこりなどが残っていないかを見ます。表面だけでなく、裏蓋、ベルトの裏、留め具も肌に触れる場所です。素材に合う方法でやさしく手入れします。

1. 使った後の手入れのポイント

布で拭く前に、砂など硬い粒がないかを確認します。水や洗剤を使う場合は、防水の用途と現在の状態、ベルト側の条件も見ます。全ての時計を同じように水洗いする方法は使いません。

使った後の手入れを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 使った後の手入れを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

変色、ひび、留め具の緩みなどを見つけたら記録します。日常の清掃と、内部の点検は別の作業です。落としたり水が入った疑いがあったりする場合は、外側を拭くだけで済ませず相談しましょう。

時計を使った後は、汗、水分、ほこりなどが残っていないかを見ます。

2. まず柔らかい布で汚れを取る

日常の手入れは、時計の案内に合う柔らかい布で、汗や汚れをやさしく取ることが基本です。硬い砂などが付いたまま強くこすると、表面に傷を付ける場合があります。

まず柔らかい布で汚れを取る。代表的な時計を例に示した図です。
図2 まず柔らかい布で汚れを取る。代表的な時計を例に示した図です。

布を使う作業と、研磨剤で削る作業は別です。色の加工やコーティング、革の部分へ同じ方法を使わず、素材別に確認します。洗う場合は、防水表示だけでなく現在の状態と、洗い方の可否まで確かめましょう。

「拭く方法と素材」を確認することがポイントです。

3. 今の状態を部分ごとに見る

時計の状態は、ケース、風防、文字盤、針、ベルト、動作などへ分けて見ます。きれいという一言だけでは、傷の場所や部品の変化まで分かりません。写真と説明を合わせます。

今の状態を部分ごとに見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図3 今の状態を部分ごとに見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

傷やさび、曇り、表示の欠け、つまみや留め具の動きなどを確認します。外観がきれいでも、内部の整備が済んでいるとは限りません。反対に、傷があるだけで動作も悪いとは決まらないので、項目を分けて記録しましょう。

「部位別の外観と動作」を確認することがポイントです。

4. 変化を記録して相談する

時計の点検では、いつから、何が、どんな場面で変わったかが手がかりになります。止まる、ずれる、音が違う、留め具が外れやすいなど、気付いたことを短く書き出します。

変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。
図4 変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。

型番、使用年数、最後の電池交換や修理の記録、症状の写真を用意します。原因を自分で一つに決めず、分かる事実を伝えましょう。修理を頼む前に、見積もりと、部品交換の範囲を確認すると判断しやすくなります。

「症状と過去の作業記録」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「拭く方法と素材」、次に「部位別の外観と動作」、最後に「症状と過去の作業記録」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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