時計の保管に乾燥剤を使うときの確認事項

環境と素材を考える

乾燥剤は、周囲の水分を吸うなどして湿気を減らす物です。時計の保管へ使う場合は、ケースの密閉性、部屋の環境、革などの素材を考え、乾燥剤自体の説明も確認します。

1. 乾燥剤と保管環境のポイント

湿度をできるだけゼロへ近づければ全ての素材によい、というわけではありません。中身を時計へ直接触れさせず、袋の破れや交換時期も見ます。時計の内部へ入れる物ではありません。

乾燥剤と保管環境を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 乾燥剤と保管環境を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

ケースに入れれば点検不要とせず、定期的に結露やかび、外装の変化を確認します。湿った時計をそのまましまう方法の代わりにしないようにします。素材と保管場所に合う管理を考えましょう。

乾燥剤は、周囲の水分を吸うなどして湿気を減らす物です。

2. 安全な場所へ置いて保管する

外した時計は、落下やほかの時計との接触を避けて置きます。高温、多湿、磁石や薬品の近くなどは、機種の注意を確認します。柔らかい仕切りで分けると、ぶつかる傷を減らせます。

安全な場所へ置いて保管する。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 安全な場所へ置いて保管する。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

長くしまうときは、電池式、ソーラー、機械式で必要な管理が違います。ソーラーなら光と充電、電池式なら停止後の放置、機械式なら再び使うときの始動を調べます。保管日と確認する日も残しておきましょう。

「保管環境と動力別の管理」を確認することがポイントです。

3. 革は水と汗を残さない

革ベルトは、水分や汗を残したままにすると傷みが早まる場合があります。表と裏の素材や加工を確認し、使った後は案内に沿って水分を取り、風通しのよい場所で休ませます。

革は水と汗を残さない。代表的な時計を例に示した図です。
図3 革は水と汗を残さない。代表的な時計を例に示した図です。

熱い風で急に乾かしたり、どの革にも同じクリームを塗ったりしないようにします。本体が防水でも、革ベルトの使用条件は別です。穴の周り、折れる部分、固定部に裂けや弱りがないかも確かめましょう。

「革の水分と傷み」を確認することがポイントです。

4. 今の状態を部分ごとに見る

時計の状態は、ケース、風防、文字盤、針、ベルト、動作などへ分けて見ます。きれいという一言だけでは、傷の場所や部品の変化まで分かりません。写真と説明を合わせます。

今の状態を部分ごとに見る。代表的な時計を例に示した図です。
図4 今の状態を部分ごとに見る。代表的な時計を例に示した図です。

傷やさび、曇り、表示の欠け、つまみや留め具の動きなどを確認します。外観がきれいでも、内部の整備が済んでいるとは限りません。反対に、傷があるだけで動作も悪いとは決まらないので、項目を分けて記録しましょう。

「部位別の外観と動作」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「保管環境と動力別の管理」、次に「革の水分と傷み」、最後に「部位別の外観と動作」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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