機械式時計の日差の測り方

数日間の記録で状態を把握する

日差を調べるには、同じ基準の時刻と時計を見比べ、一定の時間でどれだけ差が変わったかを記録します。一瞬のずれだけより、数日分をそろえると傾向が見えます。

1. 日差の記録のポイント

例えば朝に5秒進み、翌朝に8秒進んでいれば、その一日は3秒進んだと読みます。最初からあった5秒のずれを、もう一度その日の日差へ足さないことがポイントです。

日差の記録を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 日差の記録を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

測った日時、差のプラスとマイナス、巻いた時間、着けた時間、外した置き方をメモします。毎回基準を変えたり測定途中で時刻を直したりした場合は、そのことも残しましょう。

日差を調べるには、同じ基準の時刻と時計を見比べ、一定の時間でどれだけ差が変わったかを記録します。

2. 長さだけで時計の性能を決めない

長く動く時計は、腕から外して置く時間があるときに便利です。ただし、動ける時間と、時刻がどれくらいずれるかは別の情報です。長く動くほど必ず正確、という意味ではありません。

動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。
図2 動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。

毎日使うのか、休みの日だけ使うのかを考えてみましょう。巻き方や時刻合わせの手間まで合わせると、使い方に合うかを判断しやすくなります。数字の大小だけでなく、生活とのつながりを見ることが大切です。

動く時間、時刻の精度、使う頻度を分けて考えます。

3. 自動巻きでも、たまり方は変わる

自動巻きは、腕の動きでゼンマイを巻きます。腕に着けた時間や動かし方によって、たまる力は変わります。短く着けただけで、いつもいっぱいになるとは限りません。

たまっている力が違えば、外してから動く時間も変わります。
図3 たまっている力が違えば、外してから動く時間も変わります。

着けた後すぐに止まったときは、まず巻き上げの条件を見直します。長いパワーリザーブの時計でも、十分に巻く必要はあります。手で巻けるかどうかも、機種ごとに確認しましょう。

仕様の長い時間を使うには、力が十分にたまっていることが必要です。

4. ためた力で動ける時間

機械式の時計は、巻いたゼンマイの力を少しずつ使います。新しく巻かずに動かしたとき、十分に巻いた状態から止まるまでの時間の目安が、パワーリザーブです。

巻いたゼンマイにためた力を、時計は少しずつ使います。
図4 巻いたゼンマイにためた力を、時計は少しずつ使います。

電池の大きさを示す数字でも、時刻のずれを示す数字でもありません。何時間動けるか、という情報です。実際に動く時間は、巻き上がり方や時計の状態などでも変わります。

パワーリザーブは、ためた力で動き続ける時間の目安です。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「長さだけで時計の性能を決めない」、次に「自動巻きでも、たまり方は変わる」、最後に「ためた力で動ける時間」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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