機械式時計は、どうやって動く?
機械式の時計は、巻いたばねの力で動きます。中では、小さな歯車やおもりが協力して働いています。針を動かす力がどこから来て、どうやって時間を知らせるのかを見てみましょう。
機械式の時計は、巻いたばねの力で動きます。中では、小さな歯車やおもりが協力して働いています。針を動かす力がどこから来て、どうやって時間を知らせるのかを見てみましょう。
機械式の時計には、手巻きと自動巻きがあります。違うのは、ゼンマイに力をためる方法です。どちらもばねの力で動くことを押さえて、それぞれの使い方を見てみましょう。
手巻き時計は、ゼンマイに力をためてから使います。巻き方は時計ごとに違うので、まず説明書を用意しましょう。ここでは、操作を始める前に知っておきたい、共通の確認の順番を紹介します。
自動巻き時計をしばらく使わないと、針が止まっていることがあります。ゼンマイにためた力を使い切ったのかもしれません。すぐに故障と決めず、時計の状態と説明書を順番に確認しましょう。
機械式時計の商品説明に「パワーリザーブ約40時間」などと書かれていることがあります。これは、十分にゼンマイを巻いた状態から、どのくらい動き続けるかの目安です。力の量と時間の関係を見てみましょう。
振動数は、時計のリズムをつくるテンプが、一定の時間にどれだけ往復するかを表す数字です。仕様表では一時間の振動数や、Hzという単位が使われます。
石数は、時計の中で使われる人工ルビーなどの部品の数です。歯車の軸を支える部分などに使われ、部品どうしのすれ合いやすり減りを抑える役割を持ちます。
ローターは、自動巻き時計の中で回転するおもりです。腕を動かしたときの動きが歯車を通じて伝わり、時計を動かすゼンマイを巻き上げます。
テンプは、機械式時計の中で一定のリズムをつくる部品です。小さな輪が左右へ往復するように動き、ヒゲゼンマイという細いばねと組み合わさって働きます。
脱進機は、歯車の進みを小さく区切りながら、テンプへ力を伝える機構です。ゼンマイから来る力と、テンプがつくるリズムを結び付ける仕事をします。
ヒゲゼンマイは、テンプの動きを元の位置へ戻す力を生む、とても細いばねです。時計を動かす大きな力をためる主ゼンマイとは、使う場所も仕事も違います。
輪列は、複数の歯車がつながったまとまりです。機械式時計では、ゼンマイの力を伝え、針がそれぞれに必要な速さで回るように働きます。輪列は、りんれつと読みます。
ハック機能は、時刻を合わせるときに秒針を止められる機能です。秒をそろえて始めたいときに役立ちます。秒針停止機能という名前で案内される場合もあります。
自動巻き時計の中には、リューズを回してゼンマイを巻けないものがあります。自動巻きという名前だけで、手巻きもできると考えないことが大切です。
姿勢差は、時計を置く向きによって進み方が変わることです。文字盤を上にした状態と、リューズを上にした状態などで、測った日差が違う場合があります。
機械式時計の進み方を測るときは、ゼンマイにどれだけ力が残っているかも関わります。十分に巻けているときと、止まる直前では、内部の動きの条件が変わる場合があります。
クロノメーターは、定められた精度の試験や認定に関係する言葉です。時間を測る機能を持つクロノグラフとは意味が違います。名前が似ていても分けて覚えましょう。
トゥールビヨンは、テンプや脱進機などを入れた枠を回転させる複雑な機構です。時計の向きによる重力の影響を平均化しようとする工夫として生まれました。
日差を調べるには、同じ基準の時刻と時計を見比べ、一定の時間でどれだけ差が変わったかを記録します。一瞬のずれだけより、数日分をそろえると傾向が見えます。
機械式時計は、ためたゼンマイの力を使い切ると止まります。毎日着けないなら、使う日に正しく始動して合わせるか、説明書に合う方法で巻くかを考えます。