手巻き時計のゼンマイは、どう巻く?

巻く前から、使い終わるまでの基本

手巻き時計は、ゼンマイに力をためてから使います。巻き方は時計ごとに違うので、まず説明書を用意しましょう。ここでは、操作を始める前に知っておきたい、共通の確認の順番を紹介します。

1. 巻ける時計か、先に確かめる

時計の横にリューズがあっても、すべて手巻きができるわけではありません。型番に合う説明書で、手巻きの機能があるかを確認します。回す向きや操作する位置も、先に読みましょう。

型番に合う説明書で、手巻きに対応するかを確認します。
図1 型番に合う説明書で、手巻きに対応するかを確認します。

自動巻きにも手で巻けるものがありますが、できないものもあります。ほかの時計で覚えた回数や操作を、そのまま当てはめないことが大切です。分からなければ、型番を伝えてお店に相談できます。

巻き始める前に、対応する機能と手順を確かめます。

2. 腕から外して持つ

巻くときは、時計を腕から外し、落とさないよう安定して持ちます。腕に着けたまま無理な角度で回すより、リューズをまっすぐ扱いやすくなります。

腕から外すと、つまみを扱う位置を確かめやすくなります。
図2 腕から外すと、つまみを扱う位置を確かめやすくなります。

机で行うなら、柔らかい布を敷くと、置いたときの傷を防ぎやすくなります。時計がぬれている場合は、適切に水分を取ってから操作します。リューズの周りに汚れがないかも見ておきましょう。

時計を安定させ、無理な角度から力をかけないようにします。

3. ねじで固定するタイプもある

ねじ込み式のリューズは、使わないときにねじで固定するしくみです。そのまま強く引かず、説明書の方法でロックを外してから操作します。普通のリューズとは、最初の手順が違います。

ねじ込み式では、ロックの解除と、操作後の固定が必要です。
図3 ねじ込み式では、ロックの解除と、操作後の固定が必要です。

ロックを外した状態と、時刻合わせのために引き出した状態は、同じとは限りません。巻くときにどの位置を使うかを確認してください。回らないときに、工具で挟んで動かすことは避けましょう。

固定の方法と、巻く位置を分けて確かめます。

4. 指定の向きに、ゆっくり回す

リューズを、説明書で指定された向きへゆっくり回します。何回巻くかや、どの状態まで巻くかは機種によって異なります。すべての時計で同じ回数、と覚える必要はありません。

回す方向と量は、時計ごとの案内を優先します。
図4 回す方向と量は、時計ごとの案内を優先します。

手巻き専用の時計では、巻き上がると抵抗が増すものがあります。その先を無理に回さないようにします。急に引っ掛かるなど、普段と違う感触があれば、力を増やさず状態を相談しましょう。

強い力で回し続けず、時計に合った方法で巻きます。

5. 時刻を見て、つまみを戻す

巻いた後は、動きと時刻を確認します。止まっていたなら時刻や日付を合わせますが、日付操作を避ける時間帯がある時計もあるので、設定の順番も説明書で確認します。

設定後はリューズを所定の位置へ戻し、必要なロックをします。
図5 設定後はリューズを所定の位置へ戻し、必要なロックをします。

操作が終わったら、リューズを戻します。ねじ込み式なら、正しく固定されたことまで確かめましょう。いつ巻いたかを覚えておくと、次に使うときの状態もつかみやすくなります。

巻く作業は、動きと時刻、リューズの状態まで見て終えます。

大切なのは回数を暗記することより、正しい機種の説明を読み、無理のない力で扱うことです。

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