クォーツ時計は、どうやって動く?

電気と水晶のリズムで時間を数えるしくみ

クォーツ時計は、私たちの身近にある時計の一つです。電気を使い、ごく小さな水晶の部品のふるえを目安にして動きます。電池と水晶はそれぞれ何をしているのか、時計の中をのぞくつもりで見てみましょう。

1. 電池は、時計を動かす電気を送る

電池式のクォーツ時計には、小さな電池が入っています。その電気を使って、時計の中の部品や表示を動かします。電池だけで時間を数えているのではなく、ほかの部品と一緒に働きます。

電池が電気を送り、小さな電子部品が針を動かします。中のイメージです。
図1 電池が電気を送り、小さな電子部品が針を動かします。中のイメージです。

針で表示する時計では、モーターや歯車などが針を進めます。画面に数字を表示する時計では、表示を切り替えます。どちらも、時刻を正しい速さで進めるための目安が必要です。

電池の仕事は、時計を動かすための電気を送ることです。

2. 水晶は、同じリズムの目安になる

クォーツは、水晶(すいしょう)のことです。時計には、とても小さな水晶を使った部品が入っています。この部品は、電気の力で、ほぼ同じリズムで細かくふるえます。

水晶のふるえを、大きく見せたイメージです。実際の部品は小さなケースの中にあります。
図2 水晶のふるえを、大きく見せたイメージです。実際の部品は小さなケースの中にあります。

たとえば、一定のリズムで手をたたくと、数をそろえて数えやすくなります。時計も、そろったリズムを時間を数える目安にします。水晶のふるえを、そのまま耳で聞くという意味ではありません。

水晶は、時間を数えるリズムの目安をつくります。

3. 針の時計にも、数字の時計にも使う

クォーツは、中のしくみを表す言葉です。針で時間を示すアナログ表示にも、画面の数字で示すデジタル表示にも使われます。針がある時計を、すべて機械式と考えないようにしましょう。

同じクォーツのしくみでも、時刻の見せ方には種類があります。
図3 同じクォーツのしくみでも、時刻の見せ方には種類があります。

針と数字を両方使う時計もあります。小さな針が日付や別の機能を示す場合もあるので、どの表示が何を表すかを説明書で確かめます。見せ方と中のしくみは、別々に見ると分かりやすくなります。

クォーツかどうかは、針の有無だけでは決まりません。

4. 電池が減ると、合図が出ることもある

電池の電気が減ると、特別な表示や針の動きで知らせる時計があります。いつもより大きな間隔で秒針が進むものなどですが、すべての時計に同じ合図があるわけではありません。

電池の残りを知らせる表示のイメージです。実際の合図は説明書で確認します。
図4 電池の残りを知らせる表示のイメージです。実際の合図は説明書で確認します。

時計が止まったり表示が薄くなったりしたときは、まず電池や動作の案内を確認します。電池交換は、対応する部品や防水の確認も関わるため、時計店などに相談しましょう。形だけで電池を選ばないことが大切です。

いつもの動きと違ったら、その時計の合図と対処を調べます。

5. ソーラー時計にも使われる

クォーツ時計の電気は、交換する電池だけから得るわけではありません。光から電気をつくるソーラー時計にも、クォーツのしくみを使うものがたくさんあります。

ソーラーは電気をつくる方法、クォーツは時間を数えるしくみです。
図5 ソーラーは電気をつくる方法、クォーツは時間を数えるしくみです。

つくった電気は、充電できる電池にためて使います。暗い場所でも、ためた電気で動けますが、長く光が当たらなければ不足する場合があります。充電方法と、時計を高温にしない注意を確認しましょう。

電気を得る方法と、時間を数えるしくみを分けて考えます。

電池は動かす力、水晶はリズムの目安。この二つの仕事を覚えると、クォーツ時計のしくみをつかみやすくなります。

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