時計の防水検査を依頼するときの伝え方と結果の見方

修理・オーバーホールをやさしく読む

防水検査を頼むときは、型番、防水の表示、今後使いたい水の場面、過去に開けた履歴を伝えます。どの性能と状態を確認したいかが分かると相談しやすくなります。

1. 防水検査の相談のポイント

検査の方法と、対応する圧力や時計の種類は窓口で違います。潜水用の時計でも対応できるかを確認します。検査前にパッキンや外装の交換が必要になる場合もあります。

防水検査の相談を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 防水検査の相談を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

結果は検査した時点の条件での情報です。将来ずっと同じ防水を保証する意味ではありません。検査日、作業、使える条件を記録し、ボタンやつまみの操作の注意も守って使いましょう。

防水検査を頼むときは、型番、防水の表示、今後使いたい水の場面、過去に開けた履歴を伝えます。

2. 水に使う前に用途を確認する

防水の数字は、時計をどんな場面で使えるかと合わせて読みます。水泳、素潜り、空気ボンベを使う潜水は、同じ条件ではありません。数値の換算だけで用途を広げないようにします。

水に使う前に用途を確認する。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 水に使う前に用途を確認する。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

リューズの位置やロック、ベルトの素材、現在の時計の状態も確認します。水中操作を認める専用機種の例外もあるため、ボタンの可否は別に調べます。古い時計は、使う前に点検の可否を相談しましょう。

「用途・操作・現在の状態」を確認することがポイントです。

3. すき間をふさぐ部品も点検する

パッキンは、裏蓋やつまみなどのすき間をふさぐ部品です。長く使うと硬さや形が変わる場合があります。防水の表示がある時計でも、現在の密閉状態は別に確かめます。

すき間をふさぐ部品も点検する。代表的な時計を例に示した図です。
図3 すき間をふさぐ部品も点検する。代表的な時計を例に示した図です。

電池交換や修理を頼むときは、パッキンの点検と、必要な防水検査の範囲を聞きましょう。水を入れて自分で試す必要はありません。ひび、曇り、部品の緩みなどの変化があれば、その状況も伝えます。

「密閉する部品と点検の履歴」を確認することがポイントです。

4. 時計の記録を一か所へまとめる

型番、購入日、電池交換、修理、部品交換などの記録を、時計ごとにまとめます。書類に加え、作業前後の写真があると、いつどこが変わったかを確かめやすくなります。

時計の記録を一か所へまとめる。代表的な時計を例に示した図です。
図4 時計の記録を一か所へまとめる。代表的な時計を例に示した図です。

記録した日と、実際の作業日を区別して残します。分からない履歴を推測で埋める必要はありません。箱や説明書をしまう場所も控えておくと、修理や問い合わせ、時計を譲るときに探しやすくなります。

「型番と作業履歴」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「用途・操作・現在の状態」、次に「密閉する部品と点検の履歴」、最後に「型番と作業履歴」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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