アクリル風防の手入れ

拭き方と傷への向き合い方

アクリル風防は樹脂のカバーです。ガラスとは素材が違い、拭き方や傷の修正方法も確認します。ほこりや硬い粒を強くこすり付けず、製品の案内に沿って手入れしましょう。

1. アクリル風防の手入れのポイント

浅い傷の研磨ができる製品もありますが、全ての風防へ同じ研磨剤が使えるとは限りません。膜や印刷、形を変えてしまう可能性があるので、材質を見ただけで作業を決めないことが大切です。

アクリル風防の手入れを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 アクリル風防の手入れを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

ひび、欠け、ゆがみなどは、単に表面を磨く話とは別です。水の侵入にも関わるため、使う前に点検を相談します。元の形と傷の位置を写真へ残して伝えましょう。

アクリル風防は樹脂のカバーです。

2. 透明なカバーの素材を見る

針や文字盤の上にある透明なカバーを、風防やガラスと呼びます。サファイア、ミネラルガラス、アクリルなどの素材があり、傷への強さや形の表情に違いがあります。

透明なカバーの素材を見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 透明なカバーの素材を見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

表面が硬いことと、どんな衝撃でも割れないことは別です。表面の加工も扱い方に関わります。傷やひびがある場合は、材質を確かめ、無理に磨いたり薬剤を使ったりする前に相談しましょう。

「風防の素材と加工」を確認することがポイントです。

3. まず柔らかい布で汚れを取る

日常の手入れは、時計の案内に合う柔らかい布で、汗や汚れをやさしく取ることが基本です。硬い砂などが付いたまま強くこすると、表面に傷を付ける場合があります。

まず柔らかい布で汚れを取る。代表的な時計を例に示した図です。
図3 まず柔らかい布で汚れを取る。代表的な時計を例に示した図です。

布を使う作業と、研磨剤で削る作業は別です。色の加工やコーティング、革の部分へ同じ方法を使わず、素材別に確認します。洗う場合は、防水表示だけでなく現在の状態と、洗い方の可否まで確かめましょう。

「拭く方法と素材」を確認することがポイントです。

4. 変化を記録して相談する

時計の点検では、いつから、何が、どんな場面で変わったかが手がかりになります。止まる、ずれる、音が違う、留め具が外れやすいなど、気付いたことを短く書き出します。

変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。
図4 変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。

型番、使用年数、最後の電池交換や修理の記録、症状の写真を用意します。原因を自分で一つに決めず、分かる事実を伝えましょう。修理を頼む前に、見積もりと、部品交換の範囲を確認すると判断しやすくなります。

「症状と過去の作業記録」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「風防の素材と加工」、次に「拭く方法と素材」、最後に「症状と過去の作業記録」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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