クォーツ時計の秒針が目盛りとずれるとき

仕様と状態を確認する

クォーツ時計の秒針が目盛りから少しずれる場合は、見る角度や歯車のあそびなどが関わることがあります。時刻の進み遅れと、針が印を指す位置は別に記録します。

1. 秒針と目盛りのずれのポイント

風防や針の高さで、斜めからの見え方が変わることもあります。正面で複数の位置を確認し、以前からか急に変わったかを見ます。小さなずれが全て故障とも、全て正常とも決めないようにします。

秒針と目盛りのずれを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 秒針と目盛りのずれを理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

電波などの基準位置補正とは違う現象の場合もあります。自己流で針を押して直さず、型番と写真、時刻の実測を用意してメーカーへ相談します。仕様としての案内と、手元の状態を照らしましょう。

クォーツ時計の秒針が目盛りから少しずれる場合は、見る角度や歯車のあそびなどが関わることがあります。

2. 針の形と役割を合わせて見る

時計の針は、形や長さ、色を変えて役割を分けています。大きな細い針が、ふだんの秒針とは限りません。計測用の針や、別地域の時刻を示す針を持つ時計もあります。

針の形と役割を合わせて見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 針の形と役割を合わせて見る。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

小さな丸い表示の中の針も、秒や計測時間、日付など仕事が違います。各部の図で、どの針をどの目盛りで読むかを確認します。針が止まって見えても、役割を確かめてから状態を判断しましょう。

「それぞれの針の役割」を確認することがポイントです。

3. 長さだけで時計の性能を決めない

長く動く時計は、腕から外して置く時間があるときに便利です。ただし、動ける時間と、時刻がどれくらいずれるかは別の情報です。長く動くほど必ず正確、という意味ではありません。

動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。
図3 動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。

毎日使うのか、休みの日だけ使うのかを考えてみましょう。巻き方や時刻合わせの手間まで合わせると、使い方に合うかを判断しやすくなります。数字の大小だけでなく、生活とのつながりを見ることが大切です。

動く時間、時刻の精度、使う頻度を分けて考えます。

4. 変化を記録して相談する

時計の点検では、いつから、何が、どんな場面で変わったかが手がかりになります。止まる、ずれる、音が違う、留め具が外れやすいなど、気付いたことを短く書き出します。

変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。
図4 変化を記録して相談する。代表的な時計を例に示した図です。

型番、使用年数、最後の電池交換や修理の記録、症状の写真を用意します。原因を自分で一つに決めず、分かる事実を伝えましょう。修理を頼む前に、見積もりと、部品交換の範囲を確認すると判断しやすくなります。

「症状と過去の作業記録」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「それぞれの針の役割」、次に「長さだけで時計の性能を決めない」、最後に「症状と過去の作業記録」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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