中古時計の精度表示を読む方法

測定条件と記録を確認する

中古の精度の数字は、いつ、どの条件で測ったかを確認します。機械で短時間測った値と、腕に着けた一日の値、数日の平均では意味が違います。日差などの期間も一緒に読みます。

1. 中古時計の精度表示のポイント

機械式では巻き上げと置いた向き、クォーツでは温度や測定期間、自動修正では受信の有無などが関わります。数値のプラスとマイナス、許容範囲、測定日を聞きましょう。

中古時計の精度表示を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 中古時計の精度表示を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

一つの良い値だけで、今後の全ての動きを保証できません。内部の整備歴と、現在の実測を別に見ます。購入後の相談や保証の条件も確認し、不明な測定方法を自分の都合で解釈しないようにします。

中古の精度の数字は、いつ、どの条件で測ったかを確認します。

2. 長さだけで時計の性能を決めない

長く動く時計は、腕から外して置く時間があるときに便利です。ただし、動ける時間と、時刻がどれくらいずれるかは別の情報です。長く動くほど必ず正確、という意味ではありません。

動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。
図2 動く時間と時刻の精度は、別の項目で確認します。数値は説明用です。

毎日使うのか、休みの日だけ使うのかを考えてみましょう。巻き方や時刻合わせの手間まで合わせると、使い方に合うかを判断しやすくなります。数字の大小だけでなく、生活とのつながりを見ることが大切です。

動く時間、時刻の精度、使う頻度を分けて考えます。

3. 時計の記録を一か所へまとめる

型番、購入日、電池交換、修理、部品交換などの記録を、時計ごとにまとめます。書類に加え、作業前後の写真があると、いつどこが変わったかを確かめやすくなります。

時計の記録を一か所へまとめる。代表的な時計を例に示した図です。
図3 時計の記録を一か所へまとめる。代表的な時計を例に示した図です。

記録した日と、実際の作業日を区別して残します。分からない履歴を推測で埋める必要はありません。箱や説明書をしまう場所も控えておくと、修理や問い合わせ、時計を譲るときに探しやすくなります。

「型番と作業履歴」を確認することがポイントです。

4. 保証の範囲と使い方を読む

保証は、決められた期間と条件の中で、不具合などへ対応する約束です。落下、消耗品、外装、電池などが同じ扱いとは限りません。対象と対象外を、購入した時計の書類で確認します。

保証の範囲と使い方を読む。代表的な時計を例に示した図です。
図4 保証の範囲と使い方を読む。代表的な時計を例に示した図です。

メーカー保証と販売店の独自保証は、窓口や内容が違う場合があります。必要な購入証明、保証書、登録も確認しましょう。期間や条件は販売経路でも変わるため、古い一般情報だけでなく、手元の契約内容が基準です。

「保証の相手と適用条件」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「長さだけで時計の性能を決めない」、次に「型番と作業履歴」、最後に「保証の相手と適用条件」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

類似投稿