高級時計とは?価格だけではわからない時計の評価軸

時計の基本と用語をやさしく読む

高級時計という呼び方には、一つに決まった価格の境目があるわけではありません。つくりの細かさ、材料、機構、歴史、修理のしやすさなど、見るポイントは複数あります。

1. 時計の評価の仕方のポイント

文字盤の見やすさや、部品の仕上げ、操作した感触などを一つずつ見ます。値段や知名度を見た感想と、手元で確かめられた事実を分けると、自分の評価を説明しやすくなります。

時計の評価の仕方を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 時計の評価の仕方を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

高い時計でも、衝撃や水、磁気にどこまで対応するかは個別の仕様です。価格を丈夫さの保証と考えず、ふだんの生活に合う条件か、維持する費用を含めて考えましょう。

高級時計という呼び方には、一つに決まった価格の境目があるわけではありません。

2. 素材と表面の仕上げを分ける

ステンレスやチタンは素材の名前です。鏡のような光沢や、細い筋目などは、表面の仕上げを表します。同じ素材でも、仕上げによって光の反射や見た目が変わります。

素材と表面の仕上げを分ける。代表的な時計を例に示した図です。
図2 素材と表面の仕上げを分ける。代表的な時計を例に示した図です。

傷を減らすために磨くと、面の形や筋目まで変わる場合があります。汚れを拭く作業と、表面を削る研磨は分けて考えましょう。色の加工や刻印がある部分は、修理する前に範囲を確認します。

「もとの素材と仕上げ」を確認することがポイントです。

3. 何の力で動くかを調べる

機械式、クォーツ、ソーラーなどの言葉は、時計のしくみや電源を知る手掛かりです。機械式はゼンマイの力を使い、クォーツは電気と水晶のリズムを使います。

ゼンマイを使う時計と、電気を使う時計を分けて見ます。
図3 ゼンマイを使う時計と、電気を使う時計を分けて見ます。

ソーラーは光から電気をつくる方法で、よくあるソーラー時計もクォーツの仲間です。巻き方、電池の交換、充電のどれが必要かを考えると、毎日の使い方が想像できます。

しくみの名前を、日々のお世話の方法につなげましょう。

4. 水に使う前に用途を確認する

防水の数字は、時計をどんな場面で使えるかと合わせて読みます。水泳、素潜り、空気ボンベを使う潜水は、同じ条件ではありません。数値の換算だけで用途を広げないようにします。

水に使う前に用途を確認する。代表的な時計を例に示した図です。
図4 水に使う前に用途を確認する。代表的な時計を例に示した図です。

リューズの位置やロック、ベルトの素材、現在の時計の状態も確認します。水中操作を認める専用機種の例外もあるため、ボタンの可否は別に調べます。古い時計は、使う前に点検の可否を相談しましょう。

「用途・操作・現在の状態」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「もとの素材と仕上げ」、次に「何の力で動くかを調べる」、最後に「用途・操作・現在の状態」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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