PVD・IP・DLCとは?時計の表面処理に使われる用語を知ろう
ケース・外装をやさしく読む
PVDは、空気をほとんどなくした場所などで薄い膜を付ける方法の区分です。IPはイオンプレーティングという方法、DLCはダイヤモンドに似た性質を持つ炭素の膜を指します。同じ種類の名前ではありません。
1. PVD・IP・DLCのポイント
何を付けるかという膜の材料と、どう付けるかという方法を分けると理解しやすくなります。時計では色や表面の硬さなどを工夫するために使われます。下の素材も確認しましょう。

どの処理でも絶対に傷が付かないわけではありません。膜がある部分を研磨すると色や状態が変わる場合があります。商品名だけで修正方法を決めず、メーカーの手入れ案内を使います。
PVDは、空気をほとんどなくした場所などで薄い膜を付ける方法の区分です。
2. 素材と表面の仕上げを分ける
ステンレスやチタンは素材の名前です。鏡のような光沢や、細い筋目などは、表面の仕上げを表します。同じ素材でも、仕上げによって光の反射や見た目が変わります。

傷を減らすために磨くと、面の形や筋目まで変わる場合があります。汚れを拭く作業と、表面を削る研磨は分けて考えましょう。色の加工や刻印がある部分は、修理する前に範囲を確認します。
「もとの素材と仕上げ」を確認することがポイントです。
3. ケースとベルトの素材を分けて見る
素材は、何で作られているかという意味です。ケースにステンレスやチタン、ベルトに革や金属などを使う時計があります。本体とベルトが、同じ素材とは限りません。

素材は、見た目、重さ、手入れの方法などに関わります。同じ銀色でも素材が違うことがあるので、色だけで決めないようにします。表面に施した加工の説明も、必要に応じて確認します。
本体の素材とベルトの素材を、別々に確かめます。
4. お店に相談するときも役立つ
電池やベルトを交換したいときは、型番を伝えると、対応する部品を調べやすくなります。時計の表と裏、ベルトの取り付け部分の写真もあると、状態を伝えやすくなります。

写真を撮るときは、柔らかい布の上などに置き、光の反射で文字が消えていないか確認します。読めない文字や、分からない番号は、そのまま分からないと伝えて大丈夫です。
型番のメモと写真があると、相談が具体的になります。
5. 自分の時計で確かめよう
まず「もとの素材と仕上げ」、次に「ケースとベルトの素材を分けて見る」、最後に「お店に相談するときも役立つ」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。
言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。
一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。