機械式時計を毎日使わない場合の巻き上げと運用の考え方

機械式時計をやさしく読む

機械式時計は、ためたゼンマイの力を使い切ると止まります。毎日着けないなら、使う日に正しく始動して合わせるか、説明書に合う方法で巻くかを考えます。

1. 毎日使わない機械式のポイント

止まったからすぐ故障というわけではありません。次に使うときは、手巻きの有無、始動の方法、午前午後と日付を確かめます。短時間だけ着けても、十分な力がたまらない場合があります。

毎日使わない機械式を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 毎日使わない機械式を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

ワインダーを使う場合も、巻く向きや回数の対応を確認します。時計を動かし続けることだけが、すべての機種で必要とは限りません。無理なく続けられる使い方と、定期的な点検を分けて考えましょう。

機械式時計は、ためたゼンマイの力を使い切ると止まります。

2. 使わずに置くと、どちらも止まる

動いている間は、ためた力を使っています。手巻きを巻かずに置いたときも、自動巻きを腕から外して置いたときも、力を使い切れば止まります。

使わずに置くと、どちらも止まる。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 使わずに置くと、どちらも止まる。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

動く時間は、時計の仕様と、どのくらい巻けているかで変わります。週末だけ使うなど、間を空ける場合は、再び動かす方法と時刻合わせまで確かめておくと便利です。

自動巻きにも、動き続けられる時間の限りがあります。

3. 自動巻きでも手で巻ける?

自動巻きの中には、手巻きの機能を一緒に備えるものがあります。止まった後、手でゼンマイを巻いてから着ける使い方が案内されることもあります。

「手巻きつき」などの説明を確認します。表記は説明用の例です。
図3 「手巻きつき」などの説明を確認します。表記は説明用の例です。

手で巻けない時計もあるので、同じブランドというだけで操作をまねしないようにします。どちらが優れているかより、使う頻度や操作の好みに合っているかを考えてみましょう。

手で巻けるかどうかは、その時計の仕様で確かめます。

4. 午前午後と日付を合わせる

長く止まっていた時計は、時刻や日付もずれています。12時間表示では、針だけを見ても午前午後を区別しにくい場合があります。日付の変わるタイミングも、説明書に沿って確かめます。

時刻を合わせるときは、日付と午前午後の関係も見ます。
図4 時刻を合わせるときは、日付と午前午後の関係も見ます。

日付を変える準備の時間帯に、早送り操作をしないよう指定された機種があります。避ける時間帯や、合わせる順番は製品ごとに違います。すべての時計で同じ時間、と決めないようにしましょう。

時計の時刻だけでなく、カレンダーの状態も整えます。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「使わずに置くと、どちらも止まる」、次に「自動巻きでも手で巻ける?」、最後に「午前午後と日付を合わせる」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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