IPコードと腕時計の防水表示はどう違う?表記の基本

防水・耐久性をやさしく読む

IPコードは、機器の外側が固形物や水の侵入へどの程度対応するかを示す表記です。時計の気圧やmによる防水表示とは、試験や区分の考え方が違います。

1. IPコードと防水表示のポイント

IPの後の二つの位置は、固形物側と水側の等級に関係します。Xは、その位置の等級を示していない表記です。IP68などの数字を、単純に何気圧と読み替えないようにしましょう。

IPコードと防水表示を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 IPコードと防水表示を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

一つの試験に対応しても、入浴、海水、水中操作など全ての用途を認めるとは限りません。特にスマートウォッチでは、複数の表記と使用条件を合わせて確認します。型番ごとの案内が基準です。

IPコードは、機器の外側が固形物や水の侵入へどの程度対応するかを示す表記です。

2. 水に使う前に用途を確認する

防水の数字は、時計をどんな場面で使えるかと合わせて読みます。水泳、素潜り、空気ボンベを使う潜水は、同じ条件ではありません。数値の換算だけで用途を広げないようにします。

水に使う前に用途を確認する。代表的な時計を例に示した図です。
図2 水に使う前に用途を確認する。代表的な時計を例に示した図です。

リューズの位置やロック、ベルトの素材、現在の時計の状態も確認します。水中操作を認める専用機種の例外もあるため、ボタンの可否は別に調べます。古い時計は、使う前に点検の可否を相談しましょう。

「用途・操作・現在の状態」を確認することがポイントです。

3. 暑さと寒さの条件を守る

時計には、使うときや保管するときの温度の案内があります。表示、電池、部品をなめらかに動かす油などが、温度の影響を受けます。防水の強さと、高温への対応は別の仕様です。

暑さと寒さの条件を守る。代表的な時計を例に示した図です。
図3 暑さと寒さの条件を守る。代表的な時計を例に示した図です。

車内や熱い照明の近くなどへ置きっぱなしにしないようにします。急に冷水へ入れて冷やす方法も避けます。ずれや表示の変化があれば、場所と温度の状況を記録し、使える範囲と照らして確認します。

「使用温度と置き場所」を確認することがポイントです。

4. 型番から説明書を探す

メーカーの公式サイトには、説明書を探すページが用意されていることがあります。時計の型番や、中のしくみの番号を使って探します。何を入力するかは、そのページの案内を読みます。

時計で文字を確認し、対応する説明書を探す流れです。
図4 時計で文字を確認し、対応する説明書を探す流れです。

見つかった説明書では、リューズやボタンの数、表示の並びなども確認します。見た目の似た別モデルの説明書を、すぐ自分の時計のものと決めないことが大切です。

時計の番号と、説明書の対応を確かめてから読みます。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「用途・操作・現在の状態」、次に「使用温度と置き場所」、最後に「型番から説明書を探す」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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