クォーツ時計もオーバーホールする?電池交換との違い

修理・オーバーホールをやさしく読む

クォーツ時計も、電池以外の部品の点検や整備が必要になる場合があります。電池を替えるだけで、回路、モーター、歯車など全ての状態が良くなるわけではありません。

1. クォーツの内部整備のポイント

機構によっては分解整備や部品交換を行い、別の機種ではムーブメント単位で対応することもあります。電池交換後も止まる、ずれが大きい、動作が不安定などの症状を伝えます。

クォーツの内部整備を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。
図1 クォーツの内部整備を理解するための図です。実際の形や表示は機種で異なります。

料金と作業の範囲、部品の入手可否を確認します。古い電子時計では、回路や表示部の部品が課題になる場合もあります。電池交換、内部の修理、防水の検査を分けて見積もりを読みましょう。

クォーツ時計も、電池以外の部品の点検や整備が必要になる場合があります。

2. クォーツは電気と水晶を使う

クォーツのムーブメントは、電気を使います。中にある水晶(すいしょう)の部品が、ほぼ同じリズムでふるえ、そのふるえが時間を数える目安になります。

クォーツは電気と水晶を使う。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。
図2 クォーツは電気と水晶を使う。表示や外観を見て、型番に合う案内と照らします。

電気を得る方法には、電池を交換する方式や、光から電気をつくるソーラー方式などがあります。クォーツは時間を数えるしくみ、ソーラーは電気をつくる方法、と分けて考えましょう。

同じクォーツでも、電気を得る方法は一つではありません。

3. 内部の手入れと外側の手入れを分ける

オーバーホールは、時計の中を分解し、清掃、点検、必要な部品の交換や調整などを行う作業です。外側を布で拭くことや、電池だけの交換とは、確認する範囲が違います。

内部の手入れと外側の手入れを分ける。代表的な時計を例に示した図です。
図3 内部の手入れと外側の手入れを分ける。代表的な時計を例に示した図です。

必要な作業と時期は、機種、使い方、今の症状で変わります。メーカーが案内する点検の目安も確認しましょう。相談では、最後に修理した日と作業内容を伝えると、同じ作業を重ねて頼むことを避けやすくなります。

「内部の点検と過去の作業」を確認することがポイントです。

4. 作業を始める前に内容を比べる

修理の見積もりでは、料金だけでなく何をするかを読みます。点検、部品、外装の磨き、防水検査など、含まれる項目は同じとは限りません。追加作業が必要な場合の連絡も確かめます。

作業を始める前に内容を比べる。代表的な時計を例に示した図です。
図4 作業を始める前に内容を比べる。代表的な時計を例に示した図です。

預かる期間、見積もりを断る場合の費用、返却時の送料、修理後の保証も確認します。元の部品や刻印を残したい希望があれば、作業前に伝えましょう。分からない項目は、そのまま了承せず説明を聞いて判断します。

「見積もりの範囲と条件」を確認することがポイントです。

5. 自分の時計で確かめよう

まず「クォーツは電気と水晶を使う」、次に「内部の点検と過去の作業」、最後に「見積もりの範囲と条件」を確認します。順番を決めると、似た情報を混ぜずに読みやすくなります。

確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。
図5 確認する項目を、時計の型番と一緒にまとめます。番号は説明用の例です。

仕様に書かれていることと、実際に確かめたことを分けてメモします。分からない部分を推測で埋めず、型番に合う説明書やメーカーの案内を確認しましょう。記録があると、お店に相談するときにも役立ちます。

言葉の意味と、手元の時計の状態を合わせて見ます。

一度に全部覚える必要はありません。図と手元の時計を見比べ、分かったことを一つずつ記録してみましょう。

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