腕時計はどうやって動く?

機械式・クォーツ・ソーラーの違い

時計の針(はり)は、どうして毎日動くのでしょう。中に入っている小さな部品をのぞくと、そのひみつが分かります。ここでは、よく見かける時計のしくみを、5つの図で見ていきましょう。

1. まずは「動かす力」を見てみよう

時計を動かすには、力が必要です。代表的なのは「ゼンマイの力」と「電気の力」です。

ゼンマイは、くるくる巻いた金属のばね。電気で動く時計には、電池を使うものや、光から電気をつくるものがあります。

3つの腕時計。機械式はゼンマイの力、電池式クォーツとソーラー時計は電気の力を使う。
図1 見た目が似ていても、時計を動かす力には違いがあります。

針がある時計でも、中のしくみは同じとは限りません。上の図のように、クォーツやソーラーにも、針で時刻を知らせる時計があります。

見た目だけでなく、何の力で動くかを見てみましょう。

2. 機械式は、ゼンマイの力で動く

機械式(きかいしき)の時計は、巻いたゼンマイがほどける力を使います。ゼンマイには、もとの形にもどろうとする力があります。その力が歯車(はぐるま)に伝わり、針を動かします。

機械式腕時計の中のイメージ。巻いたゼンマイ、かみ合う歯車、時刻を示す針を描いた図。
図2 ゼンマイの力を、歯車が針へ伝えます。中のしくみを分かりやすく描いた図です。

針が速く回りすぎないように、動く速さを整える部品も入っています。小さな部品が力を合わせて、時間を知らせているのです。

ためた力を使い切ると時計は止まります。また動かすには、その時計の使い方に合わせてゼンマイを巻きます。

機械式は、巻いたゼンマイに力をためる時計です。

3. クォーツは、水晶のリズムを使う

電池式クォーツは、電池の電気で動く時計です。

クォーツは、水晶(すいしょう)のことです。時計の中には、ごく小さな水晶を使った部品が入っています。

電池式クォーツ腕時計の中のイメージ。電池が動かす電気を送り、水晶の部品が同じリズムの合図をつくる。
図3 電池は動かす電気、水晶は同じリズムの目安を受け持ちます。部品は大きく描いています。

水晶の部品は、電気の力で、ほぼ同じリズムで細かくふるえます。時計はそのふるえを目安にして、針を進めたり、画面の数字を変えたりします。

電池の電気を使い切ると、交換が必要です。交換は、時計店などにお願いしましょう。電池がどのくらいもつかは、時計によって違います。

電池は「動かす力」、水晶は「時間を数える目安」です。

4. ソーラーは、光を電気に変える

ソーラー時計には、光を受けて電気をつくる部分があります。つくった電気をためておける電池も入っています。

電池に電気をためることを「充電(じゅうでん)」といいます。

明るい場所で光から電気をつくるソーラー腕時計と、暗い場所でためた電気を使って動く腕時計。
図4 光でつくった電気をためておくので、暗い場所でも動きます。光を受ける部分の位置は時計によって違います。

そのため、夜になったからといって、すぐに止まるわけではありません。ただし、暗い引き出しに長くしまうなど、光が当たらない日が続くと、電気が足りなくなることがあります。

よくあるソーラー時計も、クォーツのしくみを使います。「光から電気をつくる」のがソーラー、「水晶のリズムを使う」のがクォーツ、と分けて考えると分かりやすくなります。

充電のために光を当てるときも、車の中など、時計が熱くなる場所には置かないでください。

ソーラーは、光から時計に使う電気をつくる方法です。

5. ゼンマイを巻く方法は、主に2つ

機械式には「手巻き」と「自動巻き」があります。手巻きは、時計の横のつまみを手で回す方法です。このつまみをリューズといいます。

手巻きは時計の横のつまみを回し、自動巻きは腕の動きで中のおもりを回す。どちらもゼンマイを巻く図。
図5 手巻きも自動巻きも、ゼンマイを巻いて力をためます。自動巻きは裏側から中を見たイメージです。

自動巻きは、腕を動かすと中のおもりが回り、ゼンマイを巻く方法です。腕の動きを使って、ゼンマイに力をためています。

自動巻きでも、使わずに置いておくと、ためた力を使い切って止まります。巻き方や動かし方は、時計の説明書で確かめましょう。

手で巻くか、腕の動きで巻くか。どちらもゼンマイを使います。

身近な時計を見つけたら、どんな力で動いているのか、調べてみましょう。

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